前回の続き。
Banya Craftのツアーで小谷の奥の方へ。川を渡った後の登りの時の話。
ガイドを先頭にさくさくと登っていく。先程までとは変わり、急な斜面をトラバースしながら登って行く。
天気も悪くない。景色も悪くない。っていうか良い。すがすがしい。こんな素晴らしい環境の中を我々だけが活動をしている。
我々だけしかいないと思ったら、我々だけじゃなかった。見通しの良い尾根に辿り着いたら、遥か向こうに何かがいる。我々は軽く休憩を取りながらその何かをじっと見てみる。
カモシカだった。向こうも我々を認識して警戒して動けなくなっている。にらみ合いの状態だった。全然動かない。動いたらやられるとでも思っているのだろうか。
かなり遠かったが写真を撮ってみた。今回はフィルムの一眼にズームレンズをつけて持ってきていたので、それで最大望遠にして撮影。更にそれを拡大したものがこちら↓。
我々が休憩を終えて更に登り始めたとき、カモシカはようやくこちらの様子をうかがいながら我々とは逆の方向にそろりそろりと動き始めた。危害を加える者ではないのではなかろうかと思い始めたのかもしれない。
我々が登る方向の遥か上の方にも何かが動いているのが確認できた。こっちもカモシカだ。我々がじわりじわりと近づいてくるのをじっとにらみつけているかの様だった。
つづく。