前回からのつづき。
Banya Craftのガイドツアー。
あんなにまっしろだったのに滑り降りてみると非常にクリアな視界。そんなもんだ。行きのルートとほぼ同じところを戻ってきているので再び川を渡る必要がある。 またヤマバですよ。
行きの時に使用した丸太がまだ流されずに残っていたので、それを使って同じように渡る事は可能だったが、川の上にせり出した木の枝を上手く利用して渡れるんじゃないかというアイディアが湧き上がった。
じゃあ、やってみよう。
松原ガイドを先頭に試してみる。
松原ガイド無事成功。その後次々にメンバーが挑戦して難なく成功。意外とこの方法の方が簡単なんじゃないかという意見も出た。
こうなってくるとそろそろ誰かしらが何かしらのウケを狙っても良いんじゃなかろうかという空気が漂ってくる。どうせもう帰るところだし、浅い川なので大した被害にはならないし。このパーティーで一番の若手の番に期待が集まる。だがしかし皆の期待を裏切って普通に難なく成功させてしまった。
私の番だ。
スキー板を対岸に投げてから、枝のあるところまで登る。枝のそばでストックを対岸に投げる。ザックも邪魔なので対岸に投げてしまいたい。さっき投げたストックには当てたくないなあ。この木の枝の右側からザックを投げようかと右足を半歩出したその時!
あっ!!!
私の足元があっという間に崩れ落ちザックもろとも私の身体は落下して行ったのだった。
大きく崩れた雪の塊の上に乗っかる形で川に落ちた為、ぎりぎりのところで浸水する事はなかった。とはいえ足元の雪がどんどん川の水を含んで溶けていっている。
皆が駆け寄ってくる。
助けてくれるのかと思いきや、皆大爆笑でカメラを構えている。いや、ウケを狙った訳ではないのだよ。
その後無事救出されたものの、この一件でこの日のベストアクトとなれたのだった。
最後の写真だけ撮影:松原ガイド。その他の写真は撮影:Chubin。