忘れた頃につづき。9月半ばの話なので俺も忘れかけてる。
燕山荘は山小屋とは思えない程色々と充実していた。料理もしっかりしてるし、カフェもある。お酒も飲める。
我々は旧友との久々の再会を延々と飲み語った。夜遅くまで。とは言っても山小屋の夜は早いので実際はそんな夜遅くではなかったのかもしれない。
朝、周りの方々の動きで目が覚めた。まだ5時だ。どうやらご来光を拝むために日の出前に起き出しているらしかった。折角なので窓から見てみたら、安曇野の町をすっかり覆っている雲海の上空に鮮やかなグラデーションが展開されていた。寒さに凍えながらじっと昇ってくるのを待つ。
そして登ってきた太陽は山々を穏やかな色彩に染めて行った。